• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

ヘッドホンによるサラウンド音楽再生のための仮想空間の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19700114
研究機関東京芸術大学

研究代表者

丸井 淳史  東京芸術大学, 音楽学部, 准教授 (90447516)

キーワードヒューマンインターフェース / 音響心理学 / 音楽再生環境 / 空間音響 / 感性情報学
研究概要

本研究の目的は、多チャンネル・サラウンド・コンテンツをヘッドホンにより再生するための音楽再生環境の開発を行うことである。この研究の背景としては、若者を中心とする主に屋外でのヘッドホン聴取人口の増加、そしてそれに呼応するように増加する家庭でのサラウンドシステムという、二極化しつつある音楽再生環境がある。多チャンネルの家庭用機器向けコンテンツから、ポータブル機器のヘッドホン再生用コンテンツが自動的に生成できれば、音楽制作者たちの負担は著しく軽減される。
本研究では、左右2チャンネルしかないヘッドホン再生と、多数のスピーカーを配置できる室内再生との差異を考え、特に壁面反射による音の拡散に着目して新システムの研究開発を行うことを目的とした。
平成20年度には、音楽をヘッドホン聴取する際に問題となるクロストークのない状況がどの程度音楽聴取に影響を与えるのかを調べるための実験を行った。これは、ヘッドホンを用いた自然な音楽再生のためには不可欠な基礎的研究である。クロストークを人工的に付加することで、ヘッドホン再生においてもスピーカー再生と似た自然な音場が得られると言われているが、筆者による研究ではクロストーク・シミュレーションのみでは音像が狭くなりすぎ、かえって不自然な印象になってしまうことが分かった。そのため、狭くなった音像を広げるために「非相関強調」という手法を提案し、主観評価実験を行ったところ、クロストーク・シミュレーションによる音像の狭さを解決することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヘッドホン聴取における左右音の非相関強調とクロストークについて2008

    • 著者名/発表者名
      丸井淳史
    • 学会等名
      日本音響学会音楽音響研究会
    • 発表場所
      東京芸術大学
    • 年月日
      2008-08-09

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi