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2009 年度 実績報告書

抽象顔コミュニケーション時の脳活動解明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 19700119
研究機関東京電機大学

研究代表者

湯浅 将英  東京電機大学, 情報環境学部, 助教 (80385492)

キーワードマルチモーダルインタフェース / 脳・神経 / 感性情報学 / ユーザインタフェース / エージェント
研究概要

前年度に得られた脳活動の観察結果を基に,人同士がコミュニケーションをするときのモデルを作成した.幼児向けのテレビ番組のアニメーションでは,顔や表情の無い「積み木」や「石ころ」等が,各々で自律的に動作して,会話をしているかのように見えるものがあり,それを参考に,単純な図形で構成される抽象エージェントを作成した、抽象的なエージェントの動作であっても,会話をしているように見えるように,エージェントの体型を「円盤」や「球体」にした上で,動作も「伸びる」や「縮む」と単純にした.さらに「手」を付与し,手による「招き入れ」や「断り」の仕草を会話に用いる要素とした。抽象エージェントと人型エージェントの二種類を用いたコミュニケーションを主観評価により調べた.評価結果により,作成した抽象エージェントとその表現は,部分的に人に理解されることがわかり,対話における「話し出し」や「話したい」などの非言語表現の根本となるおおまかなルールを見つけることができた.たとえ人型でなくても,そのルールさえ用いていれば(たとえば,「伸びるような表現」「相手に傾く仕草」が「話したい」ことを示すというルールなど)対話が進められ,形の異なるエージェントやロボットに適用可能な発話交替のための非言語表現の原理の可能性が考えられた.
さらに,これらの動作を見たときの脳賦活比較することで,生き物の動きに関連する上側頭溝,側頭回付近や,相手の感情を判断する右下前頭回などの賦活の有無が確かめられる可能性が得られた.

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (11件)

  • [雑誌論文] An Utterance Attitude Model in Human-Agent Communication2010

    • 著者名/発表者名
      Masahide Yuasa
    • 雑誌名

      CHI 2010 (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 人のインタラクションションにおいて読み,読まれる顔-映像分析からのアプローチと応用-2009

    • 著者名/発表者名
      武川直樹
    • 雑誌名

      O plus E VOL.31

      ページ: 1423-1427

  • [雑誌論文] fMRIによるHAIのコミュニケーション設計2009

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英
    • 雑誌名

      人工知能学会誌 VOL.24

      ページ: 840-847

  • [雑誌論文] Autonomous Turn-Taking Agent System based on Behavior Model2009

    • 著者名/発表者名
      Masahide Yuasa
    • 雑誌名

      HCI International 2009

      ページ: 368-373

    • 査読あり
  • [学会発表] 「人の視線」と「ロボットの視線」が伝える意図の比較分析-ロボットの「コチラガホシイ」の視線動作デザイン-2010

    • 著者名/発表者名
      北村裕貴
    • 学会等名
      電子情報通信学会HCS研究会
    • 発表場所
      ウェルシーズン浜名湖(静岡県)
    • 年月日
      2010-03-09
  • [学会発表] かんたんにすると,みえてくる-抽象化・抽象キヤラクタによる人のモデル化研究-【招待講演】2010

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英
    • 学会等名
      電子情報通信学会HCS研究会
    • 発表場所
      ウェルシーズン浜名湖(静岡県)
    • 年月日
      2010-03-09
  • [学会発表] 人のインタラクションにおいて読み,読まれる顔-映像分析からインタフェースへの応用へ-2010

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英
    • 学会等名
      日本顔学会
    • 発表場所
      独立行政法人情報通信研究機構本部(東京都)
    • 年月日
      2010-03-08
  • [学会発表] 会話における「話したい気持ち」の理解-インタラクションにおけるココロを図る-2010

    • 著者名/発表者名
      武川直樹
    • 学会等名
      精密工学会画像応用研究会
    • 発表場所
      東京電機大学(東京都)
    • 年月日
      2010-01-15
  • [学会発表] ◎と◎の語らい-抽象的エージェントによる発話志向態度の表出デザイン-2009

    • 著者名/発表者名
      木村幸士
    • 学会等名
      HAIシンポジウム2009
    • 発表場所
      東京工業大学(東京都)
    • 年月日
      2009-12-04
  • [学会発表] 3人会話の話者交替における発話志向態度分析-参与者の発話志向の「場」がつくる話者交替-2009

    • 著者名/発表者名
      徳永弘子
    • 学会等名
      電子情報通信学会HCS
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] マンガキャラクタの誇張表情の分析2009

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英
    • 学会等名
      日本顔学会フォーラム顔学2009
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] 擬人化エージェントの「ハナシタイ」表情のfMRI脳計測2009

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英
    • 学会等名
      日本顔学会フォーラム顔学2009
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] 視線・しぐさから受けるエージエント同士の意図相互了解性-「わかってくれる好き嫌い表現2009

    • 著者名/発表者名
      中島幸宏
    • 学会等名
      日本顔学会フォーラム顔学2009
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] コチラガホシイ.ドチラモイラナイ!人間観察に基づくロボットの視線による好き嫌い表現2009

    • 著者名/発表者名
      北村裕貴
    • 学会等名
      日本顔学会フォーラム顔学2009
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] 擬人化エージェントの発話交替マインドモデル2009

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英
    • 学会等名
      人工知能学会
    • 発表場所
      サンポートホール高松(香川県)
    • 年月日
      2009-06-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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