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2009 年度 実績報告書

実時間分散型グループウェアによる実世界知識の顕在化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19700124
研究機関株式会社国際電気通信基礎技術研究所

研究代表者

岡田 昌也  静岡大学, 創造科学技術大学院, 助教 (10418519)

キーワードグループウェア / 教育工学 / マルチモーダルインターフェース / 情報システム / 環境学習 / 行動推定
研究概要

昨今,ユビキタスネットワークに関する要素技術の発達により,新たな実時間分散型グループウェアの研究・開発が盛んである.次世代ユビキタスネットワーク社会においては,人の知を共有するだけではなく,人のひらめきや創造性を刺激するなど,知を創発させることが重要となる.本研究は,人の知のうち「気付き」に焦点をあてて,気付きを顕在化させるためのグループウェア技術を開発・評価するものである.
最終年度である平成21年度は,平成19,20年度で開発した基礎技術の問題点を洗い出し,改良し,実証実験の実施ヘフェーズを進めた.具体的には,京都大学フィールド科学教育研究センターにおいて,30名以上の一般被験者に対して,提案手法による環境学習プログラムの実証実験を実施した.実証実験では,提案手法が,気付きの顕在化に関して効果があることを,調査した.質問紙,行動解析,センサデータの解析など複合的観点から分析し,提案手法の有効性と更なる可能性を,実証的に確かめた.
一方,「人の移動行動に関連した特徴を,人の状況推定に用いることができる」という基礎知見・基礎技術をこれまでに培ったが,この知見・技術の応用可能性を検討し.その結果,「場所ごとの重要行動の生起確率」などの実世界知識を,ユビキタスセンシング技術に組み込むことで,他者との共同作業の実施に必要な状況を,実世界の人に効果的に気づかせられることを確かめた.すなわち,気付きを顕在化させるためのグループウェア技術の拡大・発展に寄与した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 場所ごとの重要行動の生起確率に基づく状況考慮型協力依頼手法2009

    • 著者名/発表者名
      岡田昌也, 多田昌裕, 納谷太, 鳥山朋二, 小暮潔
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 50

      ページ: 2583-2595

    • 査読あり
  • [学会発表] 実体験を通した環境に関する知識獲得の支援2010

    • 著者名/発表者名
      岡田昌也, 竹林洋一
    • 学会等名
      第24回人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2010-06-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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