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2007 年度 実績報告書

大規模データの意味理解と解釈を支援する思考活性化インタフェース

研究課題

研究課題/領域番号 19700151
研究機関広島市立大学

研究代表者

砂山 渡  広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (40314398)

キーワード思考活性化 / インタフェース / Web情報 / 情報活用 / インターネット / 意味理解 / 意味解釈
研究概要

本年度は,大規模データの意味理解と解釈を支授するために,データ全体の傾向を捉えるシステム,ならびに特徴的なデータに印を与えることで.積極的な意味付けを促すインタフェースを構築した.
データ全体の傾向を捉えるためには,二次元インタフェース上に視覚的に表すことが不可欠であり,検索結果として得られるWebぺージ集合をその具体,抽象の度合いに応じて並べるシステムを構築し,このインタフェースを用いて多くのぺージの傾向を眺めることで,ユーザが探す,より具体,より抽象的なページを素早く探すことができることを確認した.
また,単ーのテキストにおいて,テキストの主題と関わりのある単語,および明確な関わりが記述されていない単語を区別したうえで,単語出現の時系列で表示する川下りシステムを構築した.このシステムを用いることで,各テキストが,その主題についてどれくらい一貫性があるかを,テキストの本文を読むことなく,直感的に把握できることを確認した.
ある分野のキーワード集合を,検索エンジンによるWeb上でのヒット件数をもとにクラスタリングして表示するシステムを基盤として,そのキーワード集合に「観点」となる単語を与え,異なる観点を与えたときに,キーワード間の関係がどのように変わるかを把握することの支援を行うシステムを構築した.特に観点の変化に応じて,キーワードの結びつきが大きく変わる特徴的なキーワードに対して印付けを行ったところ,その他のキーワードへの着目数を減らすことなく,印付きキーワードへの着目,ならびにその有効な意味付けが行えることを確認した.
これらのシステム構築と実験結果から,情報の解釈には直感的に全体を理解可能なインタフェースが効果的であり,また気づきを促す印を与えことで,積極的な意味理解を支援できることが確認でき,計算機が回答を与えるのではなく,人間に回答を促すシステムの有効性が示唆される.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 発話テキストからの人間の仲の良さと上下関係の推定2008

    • 著者名/発表者名
      西原 陽子・砂山 渡・谷内田 正彦
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J91-D

      ページ: 78-88

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Discussion visualization on a Bulletin Board System2007

    • 著者名/発表者名
      Wataru Sunayama
    • 雑誌名

      Data Science Journal 6

      ページ: 51-60

    • 査読あり
  • [学会発表] キーワードの価値変化を捉えるための地図型アニメーションインタフェース2008

    • 著者名/発表者名
      錦戸 拓也・砂山 渡
    • 学会等名
      第159回情報処理学会ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-17
  • [学会発表] Webページ間の具体抽象関係の視覚化による情報獲得支援2008

    • 著者名/発表者名
      鮫島 聡志・砂山 渡
    • 学会等名
      第159回情報処理学会ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-17
  • [学会発表] テキストの話の流れを視覚化するインタフェース2007

    • 著者名/発表者名
      砂山 渡
    • 学会等名
      第181回情報処理学会自然言語処理研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-09-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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