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2007 年度 実績報告書

カーネル部分空間法による学習理論の構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19700153
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

鷲沢 嘉一  理化学研究所, 脳信号処理研究チーム, リサーチアソシエイト (10419880)

キーワードブラインド信号抽出 / Tikhonov正則化 / 最適境界識別器 / 部分空間法 / 交互最小2乗法 / 独立成分分析 / サポートベクタマシン / 構造リスク最小化
研究概要

多チャンネル観測信号からのブラインド信号抽出法と正則化を用いた2次識別法,最適境界識別法を新たに開発した.
多チャンネル観測信号からのブラインド信号抽出法は,センサを複数用いて対象の観測を行う場合に,ある条件において目的の信号を効率よく推定する手法であり,観測技術一般に普遍的に用いることのできる技術である.また,同時にセンサに含まれる信号の強度も同時に推定することにより,後段の識別時の特徴としても利用することができる.また,この手法を脳信号処理に応用し,脳信号の信号源推定やmu律動成分の非同期検出に有効であることを示した.
正則化を用いた2次識別法では,従来法で用いられていた行列の階数の制約下での近似をTikhonov正則化とすることにより,パラメータが実数で精度の高い識別器を提案した.従来法では,階数低減を行うため,パターンに含まれる特徴が無視されるという性質があったが,Tikhonov正則化では階数低減を行わないため固有値に応じた特徴が識別に用いられる.また,パラメータが実数であるため,最適なパラメータ設定が出来るという特長がある.各種ベンチマークを用いた比較では従来法よりも高い識別性能を示した.
最適境界識別法では,標本に対する経験誤差と識別器の複雑さを同時に測ることにより,外れ値やミスラベリングに頑健で,汎化能力の高い識別器を開発した.識別実験ではサポートベクタマシンやマルチクラスサポートベクタマシンの両方よりも,学習サンプルのミスラベリングに対して,提案手法が高い頑健性を示した.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Simultaneous pattern classification and multidomain association using.2007

    • 著者名/発表者名
      Hoya, T
    • 雑誌名

      IEEE Trans. On neural networks 18-3

      ページ: 732-744

    • 査読あり
  • [学会発表] 雑音を含む観測信号からのブラインド信号抽出と脳信号処理への応用2008

    • 著者名/発表者名
      鷲沢 嘉一
    • 学会等名
      2008年電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      2008-03-20
  • [学会発表] マルチクラス識別問題に対する最適識別境界の学習2008

    • 著者名/発表者名
      鷲沢 嘉一
    • 学会等名
      2008年電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      2008-03-20
  • [学会発表] Blind global source extraction from noisy observations2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Washizawa
    • 学会等名
      2008 RISP international workshop on nonlinear circuits and signal processing
    • 発表場所
      Australia
    • 年月日
      2008-03-05
  • [学会発表] Regularization vs. rank reduction in qaudratic classifiers2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Washizawa
    • 学会等名
      Subspace 2007 workshop on ACCV 2007
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-19
  • [学会発表] 経験的モード分解:チュートリアル2007

    • 著者名/発表者名
      鷲沢 嘉一
    • 学会等名
      第22回信号処理シンポジウム
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2007-11-09
  • [学会発表] Extraction of steady state visually evoked potential signal and estimation of distribution map from EEG data2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Washizawa
    • 学会等名
      29th IEEE EMBC
    • 発表場所
      Lyon France
    • 年月日
      2007-08-25
  • [学会発表] 正則化を用いた2次識別器2007

    • 著者名/発表者名
      鷲沢 嘉一
    • 学会等名
      第10回 画像の認識・理解シンポジウム
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2007-07-30
  • [学会発表] Extraction of the global signal from multi-channel noisy signals and its application in EEG processing2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Washizawa
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-05-24

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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