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2010 年度 実績報告書

カーネル部分空間法による学習理論の構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19700153
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

鷲沢 嘉一  独立行政法人理化学研究所, 脳信号処理研究チーム, 研究員 (10419880)

キーワード特徴抽出 / マルチウェイ解析 / テンソル特徴抽出 / 画像復元 / 脳信号処理 / 脳コンピュータインターフェース / カーネル法 / 部分カーネル主成分分析
研究概要

今年度は,これまでに開発した特徴抽出法をテンソルデータに対する特徴抽出へ拡張した.これまで,ランク制約を用いた特徴抽出法は考えられていたが,その他の制約を用いたものは考えられていなかった.さらにテンソルデータの場合,特徴を抽出すべきインデックスとそうでないインデックスが存在するが,これらに対し,特徴抽出と加重平均の考え方を同時に適用し,効率的に特徴抽出を行う手法を開発した.この結果を脳信号処理へ適用した結果,従来法よりも高い性能を示した.この結果を国際会議において発表した.
前年度までに開発した部分カーネル主成分分析法に関しては,投稿済み論文の修正,他の手法との比較実験を行った.特に不完全Cholesky分解法は明示的に提案している文献はないが,類似手法から容易に類推できる手法であり,問題によっては提案法を上回る性能となった.しかしながら,提案法は設計時だけでなく,識別時における計算量が少ない,また,標本数が非常に多いときにも有効に計算量を削減できるという特長があることが分かった.さらに,提案である部分カーネル主成分分析法にも不完全Cholesky分解法の概念を取り入れることができ,この組み合わせにより,双方の長所を取り入れた方法を構築できることが分かった.さらに,部分カーネル主成分分析法を画像復元の問題に応用し,従来法と同等の性能を得た.これらの成果を国内会議および国際会議で発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Tensor based simultaneous feature extraction and sample weighting for EEG classification2010

    • 著者名/発表者名
      Y.Washizawa, H.Higashi, T.Rutkowski, T.Tanaka, A.Cichocki
    • 雑誌名

      Lecture notes in computer science

      巻: 6444 ページ: 26-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Centered subset kernel PCA for denoising

    • 著者名/発表者名
      Y.Washizawa, M.Tanaka
    • 雑誌名

      Lecture notes in computer science

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Trace norm regularization and application to tensor based feature extraction

    • 著者名/発表者名
      Y.Washizawa
    • 雑誌名

      Lecture notes in computer science

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 中心化部分カーネル主成分分析によるデノイジング2010

    • 著者名/発表者名
      鷲沢嘉一
    • 学会等名
      第9回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2010-09-08

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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