研究概要 |
初年度は,カーネル部分空間法に関する一般的な性能評価方法の開発と柔軟性のある信号処理による特徴抽出方法に関する研究を行う.一般的な性能評価方法の開発のために入力の分布を仮定し,期待値を求める手法.任意の入力のもとで最悪の性能を求める手法などを検討する.柔軟性のある信号処理による特徴抽出方法では,脳信号のように異なる部位の信号が幾つも同時に利用できる場合に対し,雑音を抑え,所望の特徴を多く含むような信号を抽出する手法を提案する.信号の抽出には,信号のスパース性や非負性あるいはその両方を利用する.さらに提案した手法を脳波信号などへ応用し性能を評価する. 次年度以降は,提案した信号抽出法とカーネル部分空間法の統合,BCIなどの脳信号処理への応用について検討を行う.
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