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2007 年度 実績報告書

気導音声と骨導音声のスペクトル比を用いた新しい話者識別システム

研究課題

研究課題/領域番号 19700159
研究機関福井大学

研究代表者

森 幹男  福井大学, 工学研究科, 助教 (70313731)

キーワード骨導音声 / 話者識別 / セキュリティー / ユビキタス / 雑音耐性
研究概要

本年度得られた研究成果は以下の通りである。
l.気導音声・骨導音声の収録、話者識別実験と話者人数増加に対する考察
新たに70名に対して日本語5母音発声時の気導音声と骨導音声を収録し、話者識別実験を行った。話者数が12名では100%の話者識別率を得ることが出来たが、70名では67.6%に低下した。そこで話者数を変化させて詳細に検討したところ、話者数が30名を超えると、気導音のみを用いた場合よりも話者識別率が悪くなることが分かった。このことから今回用いた気導音声と骨導音声を併用した特徴量は,多人数の話者識別に適していないと考えられる。これは話者識別の特徴量として話者の頭頸部の形状・組織等に起因する話者固有の特徴を用いており、似た特徴を持つ話者がいるためであると考えられる。
2.骨導音声の収録法に関する検討
加速度センサを耳と額に設置して、これら2か所で骨導音声を同時に収録し、収録法に関する再検討を行った。その結果、骨導音声の収録には従来から行っている通り、耳で収録するのが適していることが分かった。また、同時に口笛音の収録を行ったところ、額での収録が適していることが分かった。
3.自己聴取音に占める気導音と骨導音の割合の調査・検討
自己聴取音に占める気導音と骨導音の割合を聴取実験によって求めたところ,発声時,発声者本人には気導音と骨導音が同時に聞こえていることを立証することができた。また,気導音の割合は同じ発声者でも母音によって,同じ母音でも発声者によって異なることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 自己聴取音に占める気導音と骨導音の割合の推定2007

    • 著者名/発表者名
      森 幹男, 吉田千夏, 荻原慎洋, 谷口秀次, 高橋謙三
    • 雑誌名

      電気学会論文誌C 127

      ページ: 1268-1269

    • 査読あり
  • [学会発表] 気導音声と骨導音声を併用した話者識別システム2007

    • 著者名/発表者名
      竹田 勉, 荻原慎洋, 森 幹男, 谷口秀次, 高橋謙三
    • 学会等名
      平成19年度 電気関係学会 北陸支部連合大会
    • 発表場所
      福井工業大学
    • 年月日
      2007-09-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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