研究概要 |
音声対話による情報検索をグラフ探索問題として考え,探索によって誤認識から回復する対話戦略を提案した.グラフは各理解をノードとし,確認なしに誤認識から回復するため,システムは各ターンに複数の理解仮説を保持しつつグラフ全体で最適な理解を"探索"する.適切なシステム応答を選択するために'情報検索の効率'と'理解仮説への無矛盾'の基準を導入し,実際のユーザの意図に反する応答による不自然さを排除し,かつ効率的な検索を行う.これらを用いた音声対話システムを構築し,シミュレーション評価と実ユーザ対話評価を行い,ターン数が少なく効率的であること,システムの満足度が良くなる可能性があることを示した.
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