音声に基づく印象形成の仕組みの解明-アニメの善玉と悪玉の音声の特徴抽出

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19700173
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 知覚情報処理・知能ロボティクス
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 勅使河原 三保子 駒澤大学, 総合教育研究部, 講師 (40402466)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 音声学 / 言語学 / 印象形成 / ステレオタイプ / 役割語 / 表現豊かな音声 / 人物像 / ポピュラーカルチャー

研究概要

日本のアニメーションにおける善玉と悪玉の声は日本文化における良い人物、悪い人物の声のステレオタイプを反映すると考えられる。本研究では、研究代表者がそれまでに行った日本のアニメにおける典型的な善玉と悪玉の声のステレオタイプの音声的な特徴記述の結果に基づき、より多様な声を実験・分析の対象として、日本文化における様々な人物像と声の音声的特徴との対応を、音声学的手法を用いて記述することを試みた。

研究成果

• [雑誌論文] Modern Japanese‘Role Language' (Yakuwarigo): Fictionalised Orality in Japanese Literature and Popular Culture (2010)
  • 著者名/発表者名: Teshigawara, M., Kinsui, S.
  • 雑誌名: Sociolinguistic Studies
  • 査読あり
• [雑誌論文] 音声による人物像の表現と知覚 (2008)
  • 著者名/発表者名: 勅使河原三保子
  • 雑誌名: 月刊言語 37-1 ページ: 60-65
• [学会発表] Voices in Anime (2010)
  • 著者名/発表者名: Teshigawara, M.
  • 学会等名: University of Victoria Interdisciplinary Day
  • 発表場所: カナダ・ビクトリア大学
  • 年月日: 2010-03-11
• [学会発表] 音声に基づく人物像の形成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 勅使河原三保子
  • 学会等名: 日本音響学会2009年秋季研究発表会
  • 発表場所: 日本大学工学部
  • 年月日: 2009-09-15
• [学会発表] Effects of random splicing on listeners' perceptions. (2007)
  • 著者名/発表者名: Teshigawara, M., Amir, N., Amir, O., Milano Wlosko, E., Avivi M.
  • 学会等名: Proceedings of the ICPhS 2007
  • 発表場所: Saarbrucken, Germany
  • 年月日: 20070806-20070810
• [図書] Vocal expressions of emotions and personalities in Japanese anime.(Krzysztof Izdebski編, Emotions of the Human Voice, Vol. III Culture and Perception, 第15章) (2009)
  • 著者名/発表者名: Teshigawara, M.
  • 総ページ数: 263-275
• [図書] 役割語研究の地平(金水敏編, 声質から見た声のステレオタイプ-役割語の音声的側面に関する一考察-, 第3章) (2007)
  • 著者名/発表者名: 勅使河原三保子
  • 総ページ数: 46-69
• [図書] Perceptions of Japanese anime voices by Hebrew speakers.(Krzysztof Izdebski編, Emotions of the Human Voice, Vol. III Culture and Perception, 第10章) (2004)
  • 著者名/発表者名: Teshigawara, M., Amir, N., Amir, O., Milano Wlosko, E., Avivi M.
  • 総ページ数: 177-186