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2008 年度 実績報告書

点光源二方向照度差ステレオを利用した内視鏡画像からの三次元形状復元

研究課題

研究課題/領域番号 19700176
研究機関愛知県立大学

研究代表者

河中 治樹  愛知県立大学, 情報科学部, 助教 (90423847)

キーワード画像、文章、音声等認識 / コンピュータビジョン
研究概要

医療現場では内視鏡観察と同時に病理部の大きさや形状を知ることが重要であるとされている。ところが、内視鏡の光学的特性や構造の制約のために、その画像を目視しただけでは経験の浅い検査医も熟達した経験者でも観察時の計測誤差が常に大きいと痛感している。このような状況から、大きさや形状の正確な計測ができる内視鏡が必要とされている。内視鏡観察時に形状を取得することにより、信頼性や安全性の高い診断が可能となる。本研究では内視鏡画像の濃淡の変化を手がかりとして、胃や腸などの内壁の三次元形状をリアルタイムに復元する手法の確立を目指す。そのために本年度も昨年度に引き続き四つの点光源による照度差ステレオおよび点光源による透視投影モデルでの解析に関する研究を行った。
従来の照度差ステレオでは画像濃淡は対象表面の傾きのみに依存しているが、点光源および透視投影モデルを導入することで、局所的光源方向、視線方向および光源からの距離に依存することになる。そこでまずは、4つの点光源および透視投影モデルで観測した形状既知物体の画像から予め学習したニューラルネットワークを利用して、対象の表面の傾きおよび三次元位置を推定を試みた。それにより、物体表面の傾き、特に曲率は局所的光源方向、視線方向および光源からの距離に依存しており、1つの光源によって照らされた物体の画像においても推定できる形状情報が存在することが判明した。しかしながらそれらの透視投影画像におけるモデル化や解析は容易ではなく、現在はこれらの関係を予め学習したニューラルネットワークを利用して推定する方法の再検討をする段階に至っている。また、内視鏡への応用を見据えて二光源による連続照射撮影が可能な機材の設計・製作およびそのシステムの調整を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] Shape from Self-Calibration and Fast Marching Method2008

    • 著者名/発表者名
      Yuji Iwahori, et.al.
    • 学会等名
      International Conference on Pattern Recognition (ICPR2008)
    • 発表場所
      Tampa Convention Center, Tampa, Florida, USA
    • 年月日
      2008-12-09
  • [学会発表] Neural Network Based Rendering Using Self-Calibration2008

    • 著者名/発表者名
      Fan Peng, et.al.
    • 学会等名
      Joint Int'l Conf. Soft Comp. & Intel. Sys. and Int'l Symp. Advanced Intel. Sys. (SCIS&ISIS 2008)
    • 発表場所
      Nagoya University, Nagoya, JAPAN
    • 年月日
      2008-09-20
  • [学会発表] Effective Restriction of Search Range Based on Parametric Eigenspace Method in Human Pose Recognition2008

    • 著者名/発表者名
      Haruki Kawanaka, et.al.
    • 学会等名
      Joint Int'l Conf. Soft Comp. & Intel. Sys. and Int'l Symp. Advanced Intel. Sys. (SCIS&ISIS 2008)
    • 発表場所
      Nagoya University, Nagoya, JAPAN
    • 年月日
      2008-09-20
  • [学会発表] 2光源照度差ステレオでの曲面物体形状復元2008

    • 著者名/発表者名
      岩井一樹、岩堀祐之、福井真二、河中治樹
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU 2008)
    • 発表場所
      軽井沢プリンスホテル
    • 年月日
      2008-07-29
  • [学会発表] 1光源セルフキャリブレーションによる3次元形状復元2008

    • 著者名/発表者名
      中川貴規、岩堀祐之、福井真二、河中治樹
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU 2008)
    • 発表場所
      軽井沢プリンスホテル
    • 年月日
      2008-07-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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