近年の文字認識研究において、従来のようにスキャナを用いて文字画像を入力するのではなく、カメラを用いて、情景画像中に存在する文字の認識・理解を行う試みが盛んに行われている。これまでの研究によって、一定レベルの文字認識性能が得られるようになってきているが、まだ十分とはいえない。また、計算速度においては実用的なレベルから程遠い。そこで本研究では、単純だが効果的な処理を組み合わせることにより、情景画像中の実時間文字認識が可能な手法を提案した。提案手法は安価なwebカメラと接続したノートパソコン上で実時間で動作する。サーバーを利用した場合には1秒間に200〜250文字程度の認識が可能である。
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