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2009 年度 実績報告書

ヒトにやすらぎを与える心地よい音が示す心身効果の本能的脳機能メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19700201
研究機関筑波大学

研究代表者

首藤 文洋  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10326837)

キーワード聴覚 / 音 / 音楽 / 本能 / NIRS / 光トポグラフィー / 神経伝達物質 / セロトニン
研究概要

本年度の実験動物を使った実験では、前年度のマウスを平常環境下において1週間聴覚刺激を与えたときにセロトニンの増加がみられた音刺激とモーツァルトの音楽に着目した。マウス視床下部でのc-fos発現は急性ストレスにさらしたときに起こる反応として知られているが、特に拘束ストレスなどのマイルドストレスでも引き起こされることが知られている。そこで、30分間の拘束を与える間、マウスに音刺激提示なし、ホワイトノイズ、モーツァルトの音楽(K448)を提示した。刺激開始後2時間でマウスを灌流固定して視床下部でのc-fos発現を解析したところ、モーツァルトの音楽提示群で視床下部室傍核でのc-fos発現が高くなり、White noise提示群では低かった。この結果は前年度の実験でモーツァルトの音楽提示群で脳内ノルアドレナリン濃度が高くなっていたこととWhite noise提示群で脳内セロトニン量が高くなっていたこととの相関が考えられる。また、ヒト被験者実験ではこれまでに行っていた実験が、アイマスクをつけた上でヘッドフォンからの音提示であったため、通常の生活環境とかけ離れた状態でデータ収集をしていたことを踏まえ、新たに利用できるようになった防音実験室でのサラウンドスピーカーによる音提示実験を行った。これまでの実験で、モーツァルトの音楽が驚愕・恐怖反応を引き起こしている可能性があることから、音楽刺激として雅楽を加えて実験を行った。その結果については現在解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 「本能」をベースに醸し出される感性の脳機能-被験者実験と動物実験の相関から見えてくるもの2009

    • 著者名/発表者名
      首藤文洋
    • 学会等名
      第11回日本感性工学会大会
    • 発表場所
      芝浦工業大学(江東区)
    • 年月日
      2009-09-09
  • [学会発表] Environmental auditory stimulation affects brain activity in the human cerebral cortex and the mouse brain2009

    • 著者名/発表者名
      首藤文洋, ほか7名
    • 学会等名
      The 36th Congress of the International Union Of Physiological Sciences
    • 発表場所
      京都国際会館(京都市)
    • 年月日
      2009-08-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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