研究課題
本研究の目的は、ユーザの状況推定に基づく意志伝達支援システムの開発を行い、インターフェイス不良が発生する可能性を低減、ウェブを利用した共同開発支援システムの高信頼化を図ることである。提案するシステムは、様々な生体情報や文脈情報など多種多数の異種情報を融合することにより、ユーザの肉体的・精神的状況(疲労度、集中度、興味度合いなど)を推定し、推定された状況情報に基づいてウェブに情報を反映したり、ユーザにメッセージを送ったりするなどして意志伝達支援を行う。本年度は、以下の内容を実施した。(1) ユーザの眠気状態における生体情報センサー(脈波計、皮膚温計、発汗計など)による情報解析実験を行い、この結果を国際会議において発表した。(2) ユーザの挙動解析のため、USBカメラによる動画像から、顔の向き変化、余所見などを解析するソフトウェアを開発した。(3) 推定されたユーザの状況の仮想空間での再現・可視化方式、ユーザの状況に基づいた作業支援方式を具体化し、事例に基づいた検証を行い、この結果を国際会議において発表した。(4) ウェブ利用時のユーザの操作情報を基にしてユーザの感性プロファイルを作成し、ユーザの作業支援を行う方式を提案・検証し、特許への出願し、論文誌に投稿した。(5) ウェブを利用した共同開発支援システムの高度化に向けて、共同開発を支援するプロジェクトマネージャーエージェントの開発を行い、この結果を国際会議において発表した。
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