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2007 年度 実績報告書

制約つき最適化による高次元スパースコーディングの学習

研究課題

研究課題/領域番号 19700219
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

前田 新一  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (20379530)

キーワードEMアルゴリズム / 自由エネルギー最小化 / companding function / autoencoder / ボルツマンマシン
研究概要

Hintonら(2006)は、数百万次元にもおよぶ高次元パラメータの学習を行わせautoencoderの学習方法を提案しているが、それがどのような原理でうまく働くのかは明らかになっていない。本研究課題では、その計算原理を明らかにするとともに高次元なパラメータをもつ学習器の最適化手法や過学習、局所解を回避するような制約の入れ方について研究を行う。autoencoderは、数多くの隠れ変数をもつ学習器であるが、隠れ変数をもつ統計モデルには一般的にはEMアルゴリズムが適用される。本年度は、EMアルゴリズムの学習速度について考察し、その学習速度を大幅に改善するアルゴリズムの研究を行った。解析では、EMアルゴリズムがcooridinate descent algorithmであるという視点のもと収束点付近での収束速度を解析し、従来から知られているEMアルゴリズムの学習が極端に遅くなる現象が最適化手法としてのcoordinate descent algorithmの破綻に起因することを明らかにすることができた。そのため、そのような場合にcoordinate descent algorithmに代わる自由エネルギーの同時最小化アルゴリズムを適用することで収束速度が大幅に改善できることが確認できた。また、autoencoderは符号化アルゴリズムと密接な関係をもつ点に着目し、同様のアーキテクチャをもつアルゴリズムにより符号器の学習を行った。ベクトル量子化では次元辺りのビット数が固定されているとき高次元の入力情報を符号化する際には、指数的に符号化すべき符号語が増えるため学習が破綻する。そこで符号器にcompanding functionという制約をもったアーキテクチャを採用することでベクトル量子化では学習できないような高次元入力情報の圧縮が可能であることが示せた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Optimization of parametric companding function for an efficient coding2007

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi Maeda, Shin Ishii
    • 学会等名
      IEEE International Symposium on Signal Processing and Information Technology
    • 発表場所
      エジプト カイロ
    • 年月日
      2007-12-16
  • [学会発表] Convergence analysis of the EM algorithm and joint minimization of free energy2007

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi Maeda, Shin Ishii
    • 学会等名
      IEEE International Workshop on Machine Learning for Signal Processing
    • 発表場所
      ギリシャ テッサロニキ
    • 年月日
      2007-08-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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