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2009 年度 実績報告書

時系列モデルへのベイズアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19700268
研究機関早稲田大学

研究代表者

玉置 健一郎  早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (80409664)

キーワード時系列解析 / 統計的推測 / 数理ファイナンス
研究概要

本年度は,まず,時系列モデルにおける経験尤度を用いた変化点の検定・推定について,変化点問題の専門家である他大学の研究者と共同で研究を行いました.経験尤度を用いた検定統計量を提案し,その帰無仮説の下での漸近分布や変化点推定量の一致性等の漸近的な性質を明らかにしました.さらに,モンテカルロ・シミュレーションによる結果の検証や,地震や株価データを用いた実データ解析も行いました.この研究成果は共同研究者が学会等で報告し,学術雑誌に投稿準備中です.
次に,統計的高次漸近理論を応用した債券価格評価について,他大学の研究者と共同で研究を行いました.時系列解析の観点から,金利モデルの1つであるバシチェック・モデルの離散型を考え,残差が定常非正規過程に従うとして割引債の価格を高次まで評価しました.その結果,残差の非正規性,従属性が債券価格に与える影響が明らかになりました.この研究成果は共同研究者が学会等で報告し,本年度の学術雑誌に掲載されました.
さらに,ジャックナイフ法を用いたWhittle推定量のバイアスを改善する手法について,国内外の研究者と共同で研究を行いました.修正したピリオドグラムを用いたWhittle推定量は,オーダー的にバイアスが改善することを明らかにしました.さらに,モンテカルロ・シミュレーションによる結果の検証を行い,自己回帰モデル等では,単位根に近いほど,より改善していることが明らかになりました.この研究成果は学術雑誌に投稿準備中です.また,最尤推定量とWhittle推定量の漸近分布やバイアスの差について研究集会で報告しました.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Higher order asymptotic bond price valuation for interest rates with non-Gaussian dependent innovations2010

    • 著者名/発表者名
      Tetsuhiro Honda, Kenichiro Tamaki, Takayuki Shiohama
    • 雑誌名

      Finance Research Letters 7

      ページ: 60-69

    • 査読あり
  • [学会発表] Second order properties of the distributions of test statistics der ived under Whittle measure2009

    • 著者名/発表者名
      玉置健一郎
    • 学会等名
      科研費シンポジウム"数理統計学における最近の展開とその周辺"
    • 発表場所
      高崎経済大学
    • 年月日
      2009-11-14

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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