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2008 年度 実績報告書

全前脳症関連遺伝子の発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 19700300
研究機関東京大学

研究代表者

石黒 亮  東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (70373264)

キーワードZic2 / 転写 / リン酸化 / 全前脳症 / TGIF
研究概要

(1) Zic2タンパク質は生体内でリン酸化される
研究代表者は転写制御因子Zic2(Zinc finger protein of cerebellum)タンパク質がDNA-PK(DNA dependent protein kinase)によってリン酸化を受けているごとを解明した。また、アラニンスキャンニングの手法を用いて実際のリン酸化部位(Ser200)を決定している。200番目のセリンは全てのZicファミリータンパク質とZicを持つ全ての生物種に保存されている。この200番目のセリン残基に人為突然変異を起こすと、DNA-PKによるリン酸化が起こらないことを確認。また、この突然変異タンパク質は転写の活性可能を持たないことを発見した。これらにより、Zic2の転写制御因子としての機能はリン酸化修飾によっても制御されていることが解った。本年度はマウス、生体内で実際にリン酸化されていることを確認し、報告した。
(2) Zic2はTGIFの発現を直接制御する
これまでZic2の被制御遺伝子をChlPグローニングの手法を用いて捜索し、多数の遺伝子の候補を得ている。その中でも注目すべきはTGIF(TG-interacting factor)である。なぜならTGIFはZIC2遺伝子と共に全前脳症の原因遺伝子と考えられており、この2つが直接の関わりを持つことは非常に興味深い。今回Zic2の遺伝子変異マウスでTGIFの発現を詳細に解析した所、野生型のマウスに比べ、発現が少ないことが明らかとなった。また、トラジェントアッセイたDNaseIフットプリンティングアッセイなどで、実際にZic2がTGIF遺伝子の転写制御領域に結合し、機能していることも明らかとした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] CD spectra show the relational style between Zic-, Gli-, Glis-zinc finger protein and DNA2008

    • 著者名/発表者名
      Sakai-Kato K, Ishiguro A, Mikoshiba K, Aruga J & Utsunomiya-Tate N
    • 雑誌名

      Biochimica. et Biophysics. Acta 1784

      ページ: 1011-1019

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rines/RNF180, a novel RING finger protein, is a membrane-bound ubiquitin ligase2008

    • 著者名/発表者名
      Ogawa M, Mizugishi K, Ishiguro A, Koyabu Y, Imai Y, Takahashi R, Mikoshiba K, & Aruga J.
    • 雑誌名

      Genes cells 13

      ページ: 397-409

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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