本研究は、PET脳神経受容体機能の定量画像化を可能とするために、ガウシアンノイズ除去及び部分容積効果補正に関してシステムを構築し、臨床データに対して適応を行い実際の効果を評価することを目指している。初年度は、PET脳神経受容体機能の定量画像化を可能とする画像処理システムを構築するために、脳内の放射性薬剤の濃度分布を模擬した数値シミュレーション、及びファントムを用いた基礎実験を行い、最適な閾値処理アルゴリズム(ガウシアンノイズ除去)の開発を行い、Eur J Nucl Med and Mol Imgにその成果を発表した。また、解剖情報の導入の方法(部分容積補正)に関してもシミュレーションデータを用い検討を行った。
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