研究課題
本研究では、リハビリテーションの視点から、リハビリテーション介入が脳血管障害後の脳の可塑性を促せるのか、その時の神経栄養因子の働きについて、行動学的・免疫組織化学的に検討することと、脳血管障害後のMKの機能および神経脱落に対する神経栄養因子MKの働きについて検討するとともに、他の神経栄養因子との相互関係を検証し、神経栄養因子が神経細胞死や神経修復にどのように働いているのか検討することを目的とする。本年度では、経時的に脳梗塞モデルを作成し、術1日後よりトレッドミル運動介入を行い、トレッドミル介入群と非介入群における脳梗塞体積測定(TTC染色後、Scion lmageを用いて行った)後、パラフィン包埋を行いパラフィン切片作成し、HE染色にて、損傷程度や細胞脱落を観察した。脳梗塞体積は、介入群・非介入群間で有意な差は見られなかったが、個体数がn=3と少ないため、今後個体数を増やして更なる検討が必要である。家兎MK免疫組織化学染色にて、トレッドミル介入群が非介入群に比べて3日後で有意に発現面積が増加していた。来年度は、個体数を増し、更なる見解を深めるとともに、免疫組織化学染色で有意差があったMKについて、ウエスタンブロッド法によりタンパク量の定量化を行う。また、MK以外の神経栄養因子についても、形態学・分子生物学的に検討していく。
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Internal Medicine 47
ページ: 83-89