15名の被験者を対象に空間ワーキングメモリ課題の成績を比較・検討した結果、6ms(108.8±13.2%pre、mean±SD)、20ms(107.4±6.7%pre)の刺激間隔とParietalのみ(106.4±9.7%pre)の刺激において、刺激後のパフォーマンスが他の刺激間隔時よりも高値を示す傾向があった。しかしながら、統計的に有意な差は見られず、今回用いた刺激パラメータ(刺激強度、刺激頻度、刺激回数等)では、シナプス伝達効率の変調を示唆する明らかなパフォーマンスの変化を誘導することはできなかった。今後、上記の刺激間隔または刺激場所に特化して研究を進め、刺激強度や課題の難易度を再考するなどの必要が考えられた。
|