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2008 年度 実績報告書

自閉症を持った子供の社会参加を促すロボットを用いたセラピーシステム

研究課題

研究課題/領域番号 19700477
研究機関豊田工業大学

研究代表者

DE Silva Ravindra S.  豊田工業大学, 工学部, ポストドラクル研究員 (20449490)

キーワードセラピーロボット / 自閉症 / 共同注意 / 動作模倣能力 / 対話的 / コミュニケーション能力
研究概要

本研究では, 自閉症と呼ばれる他者とのコミュニケーションが苦手である子供たちを支援するためのヒューマノイドロボットを用いたセラピー過程を開発している. 自閉症が苦手であるコミュニケーションやジェスチャーの方法を学ばせる際に, 共同注意と呼ばれる両者が同時に同じ対象に注意を向ける行為や, 相手の動作を模倣することが非常に重要であるとされている. そこで, 自閉児の共同注意および動作模倣能力を向上させるためのロボットシステムを開発した.
共同注意においては, ロボットと自閉児が机上に置かれた複数の物体をはさんで対面した状態で, ロボットが指差しと頭部の回転動作を用いて指定した物体に自閉児の注意を向けさせるロボットと自閉児の共同注意システムを開発した. このシステムを用い, 養護学校と自閉児の親御さんの協力を得て5人の自閉児に対して共同注意の実験を行った. はじめのうちは隣についている先生が, 自閉児に対して指示を行うことによって共同注意ができていたが, 回数をこなすうちに課題の内容を理解し, ロボットの動きに注目しながら先生の指示なしで共同注意を行えるようになった.
動作模倣においては, 体操のような音にあわせた動作を課題として与え, ロボットと自閉児がそれぞれ模倣を対話的に行うことによって, 動作模倣能力やコミュニケーション能力の獲得につながると考えた. そこで, ロボットが自閉児の動作を模倣するためのアルゴリズムを提案した. このアルゴリズムは, 1対のステレオカメラと色マーカを用いて人間の動作データを取り, ロボットを動かすための滑らかな動作を再生成することができる. このアルゴリズムによって, 人間が動作した後すぐにロボットが模倣することができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] The Development of an Assistive Robot for Improving the Joint Attention of Autistic Children2009

    • 著者名/発表者名
      P. Ravindra S. De Silva
    • 学会等名
      11^<th> IEEE International Conference on Rehabilitat ion Robotics, IEEE Computer Society
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      20090623-26
  • [学会発表] Unsupervised Approach to Acquire Robot Joint Attention2009

    • 著者名/発表者名
      P. Ravindra S. De Silva
    • 学会等名
      4^<th> International Conference on Autonomous Robots and Agents, IEEE Computer Society, Pages 601-606
    • 発表場所
      Wellington, New Zealand
    • 年月日
      20090210-12
  • [学会発表] Development of a Social Learning Mechanism for a Humanoid Robot2008

    • 著者名/発表者名
      P. Ravindra S. De Silva
    • 学会等名
      Fourth International Conference on Intelligent Se nsors, Sensor Networks and Information Processing", IEEE Computer Society, Pages 243-248
    • 発表場所
      Sydney, Australia
    • 年月日
      20081215-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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