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2007 年度 実績報告書

オセアニアにおける新たな開発援助としてのスポーツの活用可能性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19700507
研究機関中央大学

研究代表者

小林 勉  中央大学, 総合政策学部, 准教授 (20334873)

キーワードスポーツ振興政策 / オセアニア
研究概要

南太平洋各国のスポーツ振興に大きな影響を及ぼすことになった「Pacific Sporting Needs Assessment(2004)」や関連資料を精査するとともに、マーシャル諸島にて実態調査を実施し、南太平洋のスポーツ振興の動向と各島嶼国のスポーツ状況のプロファイリングを行った。一連の研究から明らかになったのは以下の点である。
【南太平洋のスポーツを振興する側(オーストラリア)のスポーツ政策の特徴について】
●各国一様なスポーツ振興のあり方ではなく、より効率的なスポーツ振興のために、「Pacific Sporting Needs Assessment(2004)」を重視していること。また「Pacific Sporting Needs Assessment(2004)」の作成においては、オーストラリアのスポーツ行政の中核であるAustralia Sports Commissionに加えて、Department of Foreign Affairs and TradeやAusAIDといった各国際開発関係機関などが協力し、学際的な政策研究体制が構築され始めているということ。
【スポーツ振興計画を受容する側(2007年度研究事例:マーシャル諸島)の特徴について】
●近年、IOCに加入したものの、現地社会においてオリンピック委員会の存在は広く浸透しておらず、その役割は十分に機能していない状況にあること。またオーストラリアが主要なアクターとなっている周辺国の状況に比べて、コンパクト協定のもと、アメリカに依存する国家体制を反映してアメリカのスポーツ文化の影響が強いということ。
以上の事項を明らかにできたことは、今後の研究を展開していく上で重要な基礎資料となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] スポーツが触発する国民意識の新たなモメント2007

    • 著者名/発表者名
      小林 勉
    • 雑誌名

      国際開発研究フォーラム 第35号

      ページ: 1-20

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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