この調査では、NBA、ユーロ・リーグ(ヨーロッパの国境を越えたリーグ)、NBL(オーストラリアのプロバスケリーグ)、日本のトップリーグ(JBLとbjリーグ)に焦点をあて、過去10年間にわたる一流選手の海外移籍の傾向を調べた。さらに、本研究では、海外のプロ・バスケットボール・リーグのコミッショナー・ジェネラル・マネージャー・選手に聞き取り調査を行い、リーグの運営形態(フランチャイズ制、テレビ放映権などによる収益の分配方法、各チームの財務状況)、アメリカ人選手の移住動機、国家間のバスケットボール文化の違いについて分析を行い、国境を越えたプロバスケットボールの特徴を明らかにする。 本研究の目的は、1)バスケットボール界におけるグローバル化の影響を明らかにすること、2)プロバスケットボール選手の海外移籍の傾向を世界システム論に基づき説明すること、3)NBA、ユーロ・リーグ、NBLという国境を越えたプロ・バスケットボール・リーグに共通する特徴を明らかにすることである。
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