高度先端医療技術を用いたクーリングの基礎的検討:ガイドラインの構築に向けて

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19700535
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: スポーツ科学
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 柳澤 修 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (50371159)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: クーリング / 骨格筋 / 磁気共鳴映像法 / 近赤外線分光法 / 運動 / 筋代謝 / 筋機能

研究概要

クーリングは筋内の血流量を減少させ、水分子の動きの低下をもたらす。そして、その効果は用いる冷却温度に依存することが明らかになった。さらに、運動後のクーリングは、運動によって上昇した微小循環や水分子の動きを低下させる効果を発揮するが、運動誘発性の浮腫に対しては明確な減少効果を示さなかった。また、運動間のクーリングは、高まった微小循環や水分子の動きを運動前の値に回復させる効果を発揮するが、筋パワーや筋持久力などの筋機能に対しては有効な介入効果を示さなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Evaluation of exercised or cooled skeletal muscle on the basis of diffusion-weighted magnetic resonance imaging (2009)
  • 著者名/発表者名: Yanagisawa O, Shimao D, Maruyama K, Nielsen M
  • 雑誌名: European Journal of Applied Physiology 105(5) ページ: 723-729
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of cooling on human skin and skeletal muscle (2007)
  • 著者名/発表者名: Yanagisawa O, Homma T, Okuwaki T, Shimao D, Takahashi H
  • 雑誌名: European Journal of Applied Physiology 100(6) ページ: 737-745
  • 査読あり
• [学会発表] 運動後の骨格筋に対するクーリング効果の検討:新調温ゲルによる冷却法と氷嚢冷却法の比較 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柳澤修、久保田潤、福島丈晴、三浦隆、真田亜希子、岩嵜徹治、福林徹
  • 学会等名: 第19回日本臨床スポーツ医学会学術大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20081100
• [学会発表] Effects of different cooling conditions on the exercised skeletal muscle (2008)
  • 著者名/発表者名: Yanagisawa O, Fukushima T, Miura T, Iwasaki T, Takahashi H, Fukubayashi T
  • 学会等名: 13th Annual Congress of the European College of Sport Science
  • 発表場所: Portugal
  • 年月日: 20080700
• [学会発表] Influence of the combination of b-value on the apparent diffusion coefficient value in human skeletal muscle (2007)
  • 著者名/発表者名: Yanagisawa O, Shimao D, Maruyama K, Nielsen M, Irie T
  • 学会等名: 6th Combined Meeting of the Orthopaedic Research Societies
  • 発表場所: USA
  • 年月日: 20071000
• [学会発表] 異なる冷却条件が骨格筋に及ぼす影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柳澤修、福島丈晴、岩嵜徹治、三浦隆、高橋英幸、福林徹
  • 学会等名: 第62回日本体力医学会
  • 発表場所: 秋田
  • 年月日: 20070900