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2007 年度 実績報告書

幼児の日常における身体活動量の変動要因

研究課題

研究課題/領域番号 19700549
研究機関桜美林大学

研究代表者

田中 千晶  桜美林大学, 健康福祉学群, 講師 (40369616)

キーワード身体活動 / エネルギー代謝 / 幼児
研究概要

本研究では、身体活動の分類精度の妥当性を行った加速度計を用いて、客観的に幼児の日常生活全般の身体活動量を明らかにし、その関連要因を探ることを目的とした。東京都、神奈川県および茨城県内の幼稚園および保育所において、加速度計を用いた身体活動量調査を行った。さらに、質問紙を用いて、兄弟や仲間あるいは近隣の運動施設の有無、運動習慣、テレビの視聴やゲームをする時間、保護者の過去・現在の運動習慣や子どもと身体を動かす活動習慣など、幼児の身体活動量に変動を及ぼす可能性のある生活環境要因を検討した。また、体力測定を実施した。本研究は、桜美林大学研究倫理委員会の許可を得て実施した。原則として木曜の登園後に、用意したベルトに2つの加速度計を装着し、1週間後の同じ曜日の登園後に回収した。水泳や着替え、風呂などやむを得ない場合を除いて装着するように依頼し、装着しなかった時間および睡眠時間について、記録者をつけてもらった。睡眠や着替えなど以外に1日2時間以上装着していない時間があると判断された場合、その日のデータは削除した。平日2日以上、休日1日以上のデータが無い者は削除した。その結果、幼児の身体活動量は、年齢や体格との間には、有意な相関関係は見られなかったものの、性との間には有意な関係が見られた。そのため、性を調整した一般線形モデルを行ったところ、幼児の身体活動量は、母親と子どもとの身体を動かす活動の習慣や、一緒に遊ぶ友達の数などの変数との間に有意な関連を認めた。このように幼児における身体活動量は、一部の生活環境や社会的要因と関連することが示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Triaxial Accelerometry for Assessment of Physical Activity in Young Children2007

    • 著者名/発表者名
      Tanaka C, S. Tanaka, J. Kawahara, T. Midorikawa
    • 雑誌名

      Obesity 15

      ページ: 1233-1241

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 一軸加速度計を用いた幼児の身体活動量の評価精度2007

    • 著者名/発表者名
      田中千晶, 田中茂穂, 河原純子, 緑川泰史
    • 雑誌名

      体力科学 56

      ページ: 489-500

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域高齢者における.「虚弱」の疫学的特徴2007

    • 著者名/発表者名
      新開 省二, 吉田 裕人, 藤原 佳典, 渡辺 直紀, 李 相侖, 天野 秀紀, 深谷 太郎, 田中 千晶, 他2名
    • 学会等名
      第66回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      愛媛県県民文化会館:愛媛
    • 年月日
      20071024-26
  • [学会発表] リズム水泳のエネルギー消費量2007

    • 著者名/発表者名
      田中 真紀, 田中 千晶, 他2名
    • 学会等名
      第62回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      ノースアジア大学:秋田
    • 年月日
      20070914-16
  • [図書] 新保育士養成課程に準拠小児栄養・実習2007

    • 著者名/発表者名
      田中千晶, 他8名
    • 総ページ数
      169 (35-54)
    • 出版者
      家政教育社
  • [図書] 新版 コンデイショニングのスポーツ栄養学2007

    • 著者名/発表者名
      樋口 満(編)田中千晶, 他11名
    • 総ページ数
      190 (69-83)
    • 出版者
      市村出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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