日常生活中の生理行動計測に基づくストレス評価手法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19700557
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用健康科学
• 研究機関: 独立行政法人産業技術総合研究所
• 研究代表者: 吉野 公三 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 研究員 (10358343)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: ストレス / 日常生活 / 生理 / 心理 / 気分 / 心拍 / 自律神経系 / 睡眠

研究概要

日常生活中の心理状態と心拍変動指標(自律神経系活動等)との間の相関性を調べた.健常男性40名が実験に参加し,心拍変動と身体加速度を計測する携帯型装置を装着して日常生活を48-72時間行った.睡眠時も装置を装着した.被験者は起きている間,1時間に1回, その時の8種類の気分状態を質問紙に回答した.計測データを解析した結果,(1)就寝前の落ち込み感と不安感は就寝後の自律神経系活動バランスを交感神経系優位にシフトさせることが示唆された.さらに,(2)起きている間では,活気と自律神経系生理指標との間の相関性が比較的高いことが示唆された.

研究成果

• [雑誌論文] Effect of mood during daily life on autonomic nervous activity balance during subsequent sleep (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshino K. and Matsuoka K.
  • 雑誌名: Autonomic Neuroscience (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 仮想空間と現実空間における生理反応を用いた心理評価に関する取り組み (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉野公三,松岡克典
  • 学会等名: 日本人間工学会第50回記念大会
  • 発表場所: つくば
  • 年月日: 2009-06-11
• [学会発表] 日常生活中の気分状態と就寝後の自律神経系活動との相関性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉野公三,松岡克典
  • 学会等名: 第48回日本生体医工学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-04-25
• [学会発表] 自律神経系生理信号を用いた心理状態評価技術の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉野公三
  • 学会等名: 自律神経系生理信号を用いた心理状態評価技術の開発
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-02-27
• [学会発表] 生理信号を用いたストレス状態評価技術に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉野公三
  • 学会等名: 第24 回日本ストレス学会学術総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2008-10-31
• [学会発表] 心臓血管系生理信号を用いた精神状態評価手法に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉野公三,松岡克典
  • 学会等名: 第23 回生体・生理工学シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-09-30
• [学会発表] Correlation between mood during daily life and autonomic nervous system activity during sleep (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshino K. and Matsuoka K.
  • 学会等名: 6th International Conference on Methods and Techniques in Behavioral Research
  • 発表場所: マーストリヒト,オランダ
  • 年月日: 2008-08-27
• [学会発表] Correlation between mood states and heart rate variability during daily life (2007)
  • 著者名/発表者名: Yoshino K. and Matsuoka K.
  • 学会等名: 6th World Congress on Stress
  • 発表場所: ウイーン,オーストリア
  • 年月日: 2007-10-13