グループワーキングアプローチにより、より快適に働ける作業手順・労働環境を、その自らの職業経験から取りまとめ、改善実践していく方法の有効性について検証を行った.対象は、複合高齢者介護施設の従事者であった.現状視察、ヒアリングを経て、日常業務での課題事項の抽出を行った.グループワーキング時には、対象者の健康状態,勤務上の蓄積的疲労状況を質問紙調査により実施し、全プロジェクトの前後には、介護労働意識調査票を用い、その意識の変容の様子を把握した.対象者の多くは、日頃、取り組めなかった事柄、改善事項を解決できたことへの充実感を得ており、本手法の一定の有効性および課題が確認された.
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