本研究では、看護師を対象に、仕事と家庭の両立における問題を解決し最適なワークライフバランスを構築するため、具体的なワークライフバランスのとれた支援体制の開発のための基礎的情報の獲得を目的とした. 調査の結果、職場における円滑な人間関係が仕事のストレス軽減や充実感の増大につながり、相談できる上司がいる職場では、それらがより顕著であった.職場全体が両立支援に理解を示すことにより、ワークライフバランスを保つことにつながることが明らかになった.また、経験に応じた職場の相談体制やキャリア形成など、仕事を継続するための体制づくりもワークライフバランスの均等に重要な役割を果たすことが考えられた.
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