活アサリを食塩水浸漬群と水切り群の2群に分けて、冷蔵貯蔵した。水切り群の生菌数は3日目以降に増加し、一方、食塩水浸漬群の遊離アミノ酸量、コハク酸は、5日目以降に有意に減少した。次に、活アサリから調製した熱水抽出液、加熱後の軟体部および加熱前の生軟体部につき、常法によりエキス成分を分析した。熱水抽出液への抽出率は、コハク酸91%、遊離アミノ酸84%、核酸関連化合物69%、グリコーゲン37%と分子量の小さい順に抽出率が高かった。さらに、活アサリを-20℃または-40℃で8週間冷凍し、冷凍品について、水からまたは沸騰水中の2条件で加熱した。水から加熱したときに、殻が閉じたまま、または半開きの状態となるものが多かった。
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