マウスマスト細胞株を用いたロイコトリエン放出調節機能検定系を確立した。本研究課題で確立した検定系を用いて大豆イソフラボン類のロイコトリエン放出調節作用を検討した結果、アグリコンであるダイゼインおよびゲニステイン、代謝産物のエクオールに濃度依存的なロイコトリエンB4放出抑制作用が認められた。さらに、ゲニステインおよびエクオールについて、細胞内カルシウムイオン濃度上昇に及ぼす影響を調べた結果、エクオールは細胞内カルシウムイオン濃度の上昇抑制がメカニズムの一部として関与し、ゲニステインは他のメカニズムが関与していることが示唆された。
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