閉経後の女性は、性ホルモンが欠乏することにより、身体組成が変化し、様々な影響を及ぼすことが知られている。我々は、卵巣摘出した成熟メスラットを用いて、緑茶カテキン投与と運動による効果を調べた。SD系ラットに卵巣摘出術を行い、持久的なトレーニング(週3回、20週間)と同時に緑茶を摂取させると、コントロール群と比べて、体重増加が抑制され、子宮周囲脂肪組織重量や血清トリグリセリド量が減少した。長指伸筋と腓腹筋の湿重量とグリコーゲン量は、トレーニング群において増加した。これらの結果から、緑茶カテキン摂取と運動療法は、閉経後女性の筋力低下を緩和する可能性が示唆された。
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