研究概要 |
平成19年度は、北限の海女仮想体験学習システムにおける現実感向上のために、調査用センサノード試作、潜水モデル提案、操作インタフェース検討・試作、出前授業とアンケート評価を行った。 1 調査用センサノード試作 これまでの研究では、加速度と水温と明るさの計測のみであった。そこで本研究ではさらにXYZ軸の角度を計測できるセンサノードを試作した。計測は試作に時間がかかり、海女のウニ漁が終了したため、次年度実施とした。 2 潜水モデル提案 これまでのシステムでは、潜水と採取が自由に行えるため、海女のウニ漁で行っている手順や潜水時間や動作が現実と異なっていた。そこで、海女のウニ漁映像を参考にして、海女の動作を「探索」「潜水」「採取」「浮上」の4段階に分け、潜水モデルとして提案した。また、海女の海底でのウニ採取時間がこれまでより短いことが分かったので、システムに反映させ、被験者に各段階が理解できるように改善を行った。 3 操作インタフェース検討・試作 これまでのシステムでは、潜水動作の入力にジョイスティックを用いたため、実際の海女の動作と異なっていた。そこで,手を動かして泳ぐ動作によって潜水が可能なインタフェースを検討し試作を行った。また試作インタフェースをシステムに対応させた。 4 出前授業とアンケート評価 試作インタフェースを適用した北限の海女仮想体験システムの第一段階の評価として、八戸工業高等専門学校の学生を被験者として、アンケート調査を行った。外部の一般イベントで出前授業を行いアンケート調査を行う予定であったが、当日システムの動作不調により実施できなかった。しかし、北限の海女の評価を得ることができた。
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