本研究の目的は、博物館、動物園がそれぞれ持つ情報を、身近なITである携帯電話等の携帯情報端末を活用して結びつけ、新たな学習機会を提供しようというものである。多くの博物館が共通に活用できる展示解説コンテンツの条件として(1)実物資料に限定されない広い情報提供、(2)地域ごとの情報提供、(3)更新される新しい情報の提供、(4)主体的に情報を探索する仕組み、(5)利用者に使いやすい端末の利用、という点が明らかになり、その実現の一形態として、博物館が従来ホームページ等で公開してきた研究成果に関する最新情報を携帯電話で閲覧できる仕組みの有効性が明らかになった。
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