研究概要 |
本研究の目的は,教員として必要な専門的資質能力を身につけつつある教職志望学生のための,スタンダードとエビデンスに基づくティーチング,ポートフォリオ,システムを開発することであった。初年度である本年度は,次の研究を実施した。 1.国内外の教員養成,教員研修におけるスタンダードに関する情報を収集した。全米レベルのInterstate New Teacher Assessment and Support Consortium(INTASC)やNational Board for Professional Teaching Standards(NBPTS)のスタンダード,州レベルのIllinois Professional Teaching Standards(イリノイ州)など米国で作成されているスタンダードを中心に収集し分析を始めた。また,鳴門教育大学,横浜国立大学,島根大学等で作成されているスタンダードも収集し分析を始めた。 2.国内外の教員養成,教員研修におけるティーチング,ポートフォリオの活用に関する文献を収集した。コンピュータ教育利用学会(AACE)主催のED-MEDIA2007,E-Learn2007及びSITE2008における研究発表やワークショップに参加し,情報通信技術を活用した教師教育,特にディジタル,ティーチング,ポートフォリオの活用と課題に関する情報収集を行った。 3.本研究課題に関連して,次の研究発表等を行った。(1)東原義訓,谷塚光典「児童,生徒のポートフォリオ学習からティーチング,ポートフォリオまで-システム開発,実践事例,普及-」。第6回情報科学技術フォーラム。(2)谷塚光典,東原義訓「臨床経験科目による教員養成初期段階の学生の成長と課題意識-ティーチングポートフォリオの分析から-」。日本教育工学会第23回大会。など。
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