研究概要 |
本研究の目的は, 教職志望学生のためのスタンダードとエビデンスに基づくティーチング・ポートフォリオ・システムを開発することであった。本年度は次の研究を実施した。 1. 国内外の教員養成・教員研修におけるスタンダードに関する情報の収集を継続した。米国で作成されているINTASCやNBPTSのスタンダードに加えて, 英国でTraining and Development Agency for Schoolsが作成しているProfessional Standards for Qualified Teacher Status and Requirements for Initial Teacher TrainingやオーストラリアでAustralian Science Teachers Association (ASTA)が作成しているNational Professional Standards for Highly Accomplished Teachers of Science等を収集し分析を始めた。合わせて, Teacher LibrarianやSchool Librarianのような司書教諭あるいは学校司書のためのスタンダードの収集も開始した。 2. 国内外の教員養成・教員研修におけるティーチング・ポートフォリオの活用に関する情報を収集した。日本教育工学会全国大会やIADIS主催のWBC2009における研究発表やシンポジウム等に参加し, 情報通信技術を活用した教師教育, 特にディジタル・ティーチング・ポートフォリオの活用と課題に関する情報収集を行った。 3. 本研究課題に関連して, 谷塚光典・東原義訓「テキストマイニングによるティーチングポートフォリオ分析の試み-教員養成初期段階の学生のリフレクションの特質-」日本教育工学会第24回全国大会等の研究発表を行った.
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