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昨年度までにおいて、システム開発のための要素技術として、板書文字サイズ等の物理的な板書条件の計測を行い、基礎的な実証システムを構築を行った。本実証システムは、黒板画像の切り出しと背景抽出技術や、講師動画からの講師の抽出及び位置合わせ技術等の要素技術開発からなるものである。しかし、いくつかの部分において人手によるパラメータ調整や操作を必要とするもので、実用化に向けては自動化されることが必要であった。そこで、本年度においては、これら実証システムを実用化レベルに近づけるため、各種パラメータの設定や操作を自動化する開発を行った。次に、閲覧者の利便性向上のための閲覧ソフトウェアの開発を行った。これら2点の開発により、簡便な操作においてシステムが利用可能となった。また、本システムを用いて、いくつかの実講義について実証実験を行い、被験者へのアンケートを通じ評価を行った。その結果、板書の可読性は通常の講義を上回るという評価を得た。また、説明箇所の認識性や講義への集中度においても、通常の講義と同程度であることが確認できた
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