研究概要 |
本研究の目的は,ライティング学習支援システムがもたらす学習効果を測定し,学習効果を最大とするための手法を開発することである.具体的には,システムの検出性能/検出精度-学習効果曲線を実験的におめる.平成19年度には,(i)システムの実装,(ii)実験データ管理・分析システムの整備,(iii)予備実験を計画した.以下,各項目について説明する. (1)システムの実装 学習者の英文を効率よく収集・管理するため,Content Management System (CMS) を利用して,システムの基盤を実装した(具体的には,Xoopsソフトウエアを利用した).このシステムにより,ユーザの管理・認証・英文の収集がWebブラウザを通じて一元的に行えるようにした.また,誤り検出モジュールを実装した.このモジュールは,CMSと連動し,学習者が入力した英文の誤りを検出し,誤りの個所を学習者に提示する. (2)実験データ管理・分析システムの整備 データの管理は,上述のCMSで一元的に行うこととした.また,学習効果の分析用に,英文中の特徴的な表現を抽出する手法を考案した.この手法について,学会発表と論文発表を行った.また,誤り検出に関する新たな手法も考案し,論文発表した. (3)予備実験 少人数でデータの収集を行い.予備実験のデザインを行った.この結果に基づき,予備実験を実施した.10人分,56組の英文を収集することができた.収集した英文を分析し,現在本実験のデザインを検討中である. 以上のおり,計画通り平成19年度の研究を行うことができた.
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