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2010 年度 実績報告書

目標設定型・自律的英語学習を推進するeポートフォリオの設計及び開発

研究課題

研究課題/領域番号 19700642
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 幸  京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 准教授 (50398187)

キーワード英語教育 / CEFR / コンピテンシー / 評価 / 可視化 / 自律学習 / 学習方略 / 学習者分析
研究概要

本研究では,学習者が英語運用能力を適切に把握した上で,個々の学習目標を定め,その目標に向かって自律的に学習に取り組むことを支援するツールとして,eポートフォリオを開発した.平成22年度はポートフォリオの完成に向け,以下の3点を行った.
1.包括的評価データの視覚化:データ間の相関に基づき,英語運用能力を測る複数の評価データを1つのレーダーチャート上に視覚化し,「英語でできること」や学習のアドバイスをレベルに応じて提示するシステムの開発を行った.使用した評価データは,英語運用能力に対する自己診断アンケート結果,CASEC結果,TOEIC-IP結果,語彙サイズ判定テスト結果である.システムを試行したところ,本システムを自律学習に利用することにより,学習者の英語学習に対する「自律性」と「堅実性」が有意に高くなることがわかった.また,英語学習に対する自律度アンケート調査の結果と学習方略の関係の分析から,本システムは学習方略の育成にも寄与することができた.以上より,評価データを統一的な指標で管理し,学習者に提示することは効果的であることがわかった.
2.自律学習のための課題の研究:上記の評価データの関連性から,効果的な自律学習を推進するには,発信型課題の充実と,語彙や表現に関する知識を意識的にリスニングの大意把握能力に結びつける仕組みが必要であることがわかった.
3.評価指標と課題の対応:レーダーチャートによって,各学習者に足りない技能や知識が明示化されるようになった.弱点を克服するために必要な課題を提示することにより,評価と学習用リソースが対応したポートフォリオを開発した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 英語能力評価指標の包括化とその教育効果2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(第一著者名)
    • 雑誌名

      教育システム情報学会第35回全国大会講演論文集

      ページ: 65-66

  • [雑誌論文] 英語能力に対する自己診断アンケート結果,標準化テスト結果及び語彙サイズの相関2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(第一著者名)
    • 雑誌名

      社会言語科学会第26回大会発表論文集

      ページ: 114-117

  • [雑誌論文] 自己評価力及び学習ストラテジーの育成を目指した英語自律学習支援システムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(第一著者名)
    • 雑誌名

      平成22年度情報教育研究集会講演論文集

      ページ: 547-550

  • [学会発表] 自己評価力及び学習ストラテジーの育成を目指した英語自律学習支援システムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(代表者名)
    • 学会等名
      平成22年度情報教育研究集会
    • 発表場所
      京都府民総合交流プラザ京都テルサ
    • 年月日
      2010-12-11
  • [学会発表] 英語能力に対する自己診断アンケート結果,標準化テスト結果及び語彙サイズの相関2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(代表者名)
    • 学会等名
      社会言語科学会第26回大会
    • 発表場所
      大阪大学豊中キャンパス
    • 年月日
      2010-09-05
  • [学会発表] 英語能力評価指標の包括化とその教育効果2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(代表者名)
    • 学会等名
      教育システム情報学会第35回全国大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-08-26
  • [学会発表] 英語能力に対する主観的・客観的評価マッピングシステムの開発-CEFRの自己評価アンケートとTOEIC得点の分析から-2010

    • 著者名/発表者名
      高橋幸(代表者名)
    • 学会等名
      外国語教育メディア学会(LET)50周年記念全国研究大会
    • 発表場所
      横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
    • 年月日
      2010-08-04

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公開日: 2012-07-19  

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