研究概要 |
本研究では,学習者が自らの英語運用能力を客観的に把握し,自らが掲げた目標に向かって,自律的に英語学習に取り組むことを支援するツールとして,eポートフォリオを開発する.eポートフォリオは,診断モジュールと学習支援モジュールから成る.診断モジュールでは,自己診断アンケート結果を基に自動的に学習者個々の目標コンピテンシー(目標とする能力)を学習者に提示する.自己診断アンケート結果という主観的な評価だけでなく,TOEIC目安点等の数値による客観的評価を加えることで,学習者にわかりやすい情報を提供する.一方,学習支援モジュールでは,自分の足りないコンピテンシーを身につけるためにはどのように英語を学習すべきか学習方略をアドバイスし,必要な学習教材を提供する.また,学習者ごとの学習進捗と学習目標を明示し,学習者が学習ペースを把握できるようにする. 以上を踏まえ,本研究では以下の(1)-(5)を行い,効果的なeポートフォリオを設計及び開発する. (1) 言語能力指標に関する調査研究 (2) 標準化テスト結果から英語運用能力を自動的に判断するアルゴリズムの構築 (3) 学習者特性の分析 (4) 学習者の目標やレベルに合わせた学習教材や学習方略の分析 (5) 自律学習におけるeポートフォリオの活用事例の調査
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