研究概要 |
平成20年度は, 育児休業等の取得に伴い研究を中断するため, いずれも予備検討の段階にとどまった. <指導法の検討 : 論理的思考教材を用いた指導は, 思考の深化を導くか> 高次の読解リテラシーである論理的思考(推論)を育てる教材を用いた指導法について, 予備的検討をおこなうため, 現職の国語教員をはじめとする大学院生3名を対象に実験的授業をおこなった. (以下, トライアル授業. 平成20年1月から2月にかけて実施). この結果, 思考の深化を導くにあたって, 教材および指導法(議論を導くリーダー的役割の参加者の必要性)の問題点および改善点が明らかとなった. 結果については, 平成20年10月中旬に開催される, 日本教育工学会第24回全国大会にて, 口頭発表によって公表される予定である. <学習素材の検討 : 学習素材と発達段階の関連性について> マルチメディア学習環境を利用した活動の実施が可能かどうかを, 予備的に検討した. 具体的には, 論理的思考(推論)を要する学習素材「植物のしくみ」を利用し, 論理的思考を獲得される時期でもある, 就学前から就学後にあたる幼児および児童が, どの程度推論を働かせることができるのか, 理解の様相を調べた.
|