研究課題
本研究では「教室内での講義」「オンライン教材」「学生の自主学習」といったものを独立したものと考えるべきでは無いとの仮説に基づき、教育手法のあり方を模索している。平成19年度の具体的な成果は、リアルタイムオンライン試験システムの基本システムの開発である。本システムの開発においては、20名弱のクラスにおいて動作実験をおこない、動作実験時のシステム動作ログの分析と、各学生ごとの回答データのチェック等の検証を通して、信頼性・安定性の向上をはかるプロセスを踏んだ。また、動作実験に参加した学生に対するヒアリングを通して、本システムに付随する機能に対する印象も把握した。なお本システムは、研究代表者の所属変更にともなうネットワーク関連の変更により、本報告書執筆時現在では動作ができない状況にある。平成20年度の早い段階で、新しいネットワークシステムへの適応作業を行う予定である。本システムで用いる教材や試験問題の製作に関しては、一定のボリュームに達し、1つの講義にて利用実験を行えるボリュームにはなったが、こちらも研究代表者の所属変更にともない、新しい教育分野における教材/試験問題作成を、平成20年度に改めて行う予定である。本研究の最終目標は、オンライン教材により「教示」と「試験」を細かいスパンで繰り返す講義スタイルにより、各教示毎の全ての学生の理解度把握が可能な教育システムの開発である。(平成20年度の達成目標)これにより、教員一人では全学生に目が届かない多人数の講義における、学生全員の理解度の把握を行うことが可能となり、また教員の教え方や教材に対する評価が可能な教育システムの開発が成果として得られることを予想する。
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静岡産業大学 情報学部 研究紀要 第9号
ページ: 45-55
International Conference on Kansei Engineering and Emotion Research 2007 Abstract + Program C-2(CD-ROM)