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2008 年度 実績報告書

多様な学生層への対応が必要な大学全入時代の為の、理解度把握教育手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19700649
研究機関札幌市立大学

研究代表者

柿山 浩一郎  札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (30410517)

キーワード教育手法 / オンライン教材 / リアルタム試験 / 教材評価 / システム開発
研究概要

各大学が様々な人試方式を実施するようになり均質な学生の確保かできす、大学教育が難しくなっている現在において、ITを用いた教育システムを模索した。「教室内での講義」「オンライン教材」「学生の自主学習」といったものを独立したものと考えるべきでは無いとの仮説に基づき、『ネットワークを介した情報提示とリアルタイムオンライン確認テストを講義中に随時実施する講義スタイル』の提案・開発・運用を行った。
具体的には通常の講義との比較を目的に、講義の前半(第1〜8回)は、2、3週間講義を行いまとめて小テストを実施する通常の講義的な形式で講義実施し、講義の後半(第9〜13回)では、本システムの特徴を感じられる、90分間の講義において解説とそれに対するリアルタイムオンラインテストを繰り返し実施する形式で講義実施した。また、この2種類の講義スタイルを体験した学生から本システムに対する印象をオンラインアンケートを通して取得した。
結果、情報学部と看護学部の学生に対する運用と印象評価アンケート結果から、本講義システムが実際に運用に耐えうることを確認し、また、他の教育機関においても利用可能な汎用性を有していることを確認した。また本講義システムでは学生の理解度の把握を目的としていたが、本講義システムの中核となる「講義中に随時実施するリアルタイムオンライン試験結果と、各種指標の相関関係」を求めた結果、「現状の本講義システムで把握できているのは学生の講義への参加姿勢」であるとの知見を得た。
以上の成果はIT技術を、実際の講義の場における教員と多人数学生の質の高いコミュニケーションに役立てる仕組み作りになったといえ、教員からの一方的な教示になりがちな多人数学生向けの講義科目のあり方を考える上で、学術的な意義のあるものになったといえる。

研究成果

(3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 講義科目における、理解度把握講義システムの活用と印象調査報告2009

    • 著者名/発表者名
      柿山浩一郎
    • 学会等名
      日本感性工学会第5回春季大会
    • 発表場所
      宝塚造形芸術大学
    • 年月日
      2009-03-28
  • [学会発表] 講義科目における、理解度把握講義システムの活用報告2009

    • 著者名/発表者名
      柿山浩一郎
    • 学会等名
      日本感性工学会感性フォーラム札幌2009
    • 発表場所
      札幌市立大学サテライトキヤンパス
    • 年月日
      2009-02-14
  • [備考]

    • URL

      http://kakiyama.info/research/kaken/2008/

URL: 

公開日: 2010-06-10   更新日: 2016-04-21  

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