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2008 年度 実績報告書

eラーニングコンテンツの配信戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19700650
研究機関甲南大学

研究代表者

篠田 有史  甲南大学, 知的情報通信研究所, 博士研究員 (30434913)

キーワードeラーニング / コンテンツの配信制御 / マルチメディアコンテンツ / 学習コースの運営 / ブレンデッドeラーニング
研究概要

本研究は, 学習コースレベルで, 学習者に適したコンテンツを提供するため, 学習者の今後の動向を判定し, それに応じたコンテンツを配信するための枠組みを提案することを目的とした. そこで, 本研究では, 以下の4つのトピックについて取り組み, それらを総括する形で戦略的配信を行うための枠組みを提案した. 第一のトピックは, 学習者の行動モデルの構築手法の提案である. ここでは, 大域的観点からの学習者の分類である非階層クラスタリング結果を, 時系列を考慮した決定木構築手法による局所的な得点傾向をあらわすルールとの合致度合いで評価する手法を提案した. これにより, コンテンツの時系列性に合致したクラスタを選定することを試みた. 内容が次第に高度になる数学の関数を対象としたオンラインテストを構築し, 中学校の授業に組み合わせて運用した. 得られた154名の受講結果に対して, 提案手法によって分析を行い, 受講の中盤でその後の学習者の得点傾向を予測するモデルが得られることを示した. 第二のトピックは, 学習コースの構築とその運営である. 高校数学B「ベクトル」の平面ベクトルを網羅するコンテンツ群を構築し, 授業の予習ツールとして運用するコースを構築した. ここでは, 90名の受講者によるコース利用を受け, コース内に組み込まれたテストに関するデータを収集した. また, 46名からアンケート結果を得ることができ, 学習コースの運営に関する示唆が得られた. 第三のトピックは, 学習コースで得られた学習者に対する行動モデルの構築である. 第一のトピックで提案した手法を拡張しながら分析を実施し, 学習者の学習コースからの脱落を含む形で, 学習コース上での学習者のモデルを構築した. 第四のトピックでは, 学習者のモデルとアンケート結果を組み合わせることで, 学習者のモデルの適用で得られる学習者のグループ分けに対して, 配信するべき内容を検討した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] Modeling of the Students Scenario on a Learning Course2008

    • 著者名/発表者名
      Yuji SHINODA
    • 学会等名
      the 12th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems
    • 発表場所
      Zagreb(Croatia)
    • 年月日
      2008-09-05
  • [備考] 運営している学習サイト

    • URL

      http://eedu.iict.konan-u.ac.jp/

  • [備考] 研究用途のため, 不定期に停止する場合があります

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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