研究概要 |
本研究では,既存の校内ネットワークのより一層の活用をはかるために,学校や教師に応じた校内ネットワークの利活用促進を目的とし,各学校や各学年間に応じたより柔軟な校内ネットワーク管理・活用支援システムを構築し,実際の学校現場に導入し,長期に渡る実験によってその評価を行う.具体的には,学校単位・教師単位で必要とされる各種サービスに対する柔軟なカスタマイズ機能の実現,カスタマイズ内容に応じた柔軟な管理支援システムの構築,校内ネットワークをより効果的に活用するための教師支援システムと児童・生徒支援システムの構築を行い,実際の学校現場おいて長期間の実証実験を通じて,その有効性の評価を行う. 平成20年度は,(1)学校単位で必要とされる各種サービスの調査,(2)教師単位で必要とされる各種サービスの調査,(3)既に構築・運用されている校内ネットワーク管理支援システムの再設計,(4)カスタマイズ機能の設計・構築,(5)柔軟な管理支援システムの設計・構築を行った.(3)〜(5)の各項目における設計段階で,現場の教師の意見を求めることで,設計に反映させた.また,これらの作業と並行して,現場の教師を支援するため各種ツールとして,校内ネットワークをより効果的に活用するための児童・生徒支援システムの設計・構築,授業で利用できるような様々な教材やツールの検討を行い,設計・開発を行った.具体的には,授業で利用できるような体験的学習を支援するシステム作成し提供した.また,学校と家庭をつなぐSNS(Social Networking Service)システムを構築した.さらに,これらのシステムを学校現場に持ち込んで評価を行い,良好な結果を得た.同時に学校現場の教師とディスカッションを行った
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