研究概要 |
mラーニングコンテンツ作成システムの開発を行うことを目的として,mラーニングの利用に関する学生の意識調査を実施した。携帯メディアプレイヤーを用いて,静止画と音声を組み合わせたコンテンツを視聴する際の文字の見やすさや,コンテンツを受講する学生の携帯メディアプレイヤーに対する印象や感想等について,実際にコンテンツを視聴した被験者に対しアンケート調査を行った。その結果,コンテンツに表示する文字や図の大きさの指標が得られた。また,携帯メディアプレイヤーを学習に用いると,学生の興味関心を引きやすいことがわかった。今後,携帯メディアプレイヤーを学習に利用する場合,通常の授業を代替するような利用方法は難しく,予習・復習に有用であるとの示唆が得られた。音声合成ソフトウェアで作成された音声ファイルを用いたコンテンツでは,合成された音声が自然な抑揚であったかどうかの調査を行った。この結果から,半数以上の回答者が自然な発音であったと答えている。さらに聞き取りやすさに関する結果と合わせても,音声合成ソフトウェアで作成された音声ファイルは,携帯メディアプレイヤー上で再生される学習コンテンツの音声として充分利用可能であることが明らかとなった。 ユビキタスな環境下で学習環境を実現する一つの手段として,携帯メディアプレイヤーとポッドキャスティングを利用したm-Learningシステムの開発を実施した。本システムは,コンテンツ作成システムの中心的な存在である音声合成サーバとコンテンツ作成ソフトウェア,ブログサーバから構成されている。
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