研究概要 |
近年,世界各地で大規模な地震や洪水,森林火災といった多くの自然災害が起きている.中でも森林火災は温室効果ガスである二酸化炭素を大量に排出し地球温暖化を加速する主な原因と考えられており,各国による早急な対応が求められている.ロシアは日本と近接する最大の森林保有国であり,これまで二酸化炭素を吸収する役割を果たすと考えられていたが,最近の研究報告によるとロシアでは毎年森林火災が発生し,反対に大量の二酸化炭素を放出していることがわかってきた.この影響はロシアばかりでなく近接する日本,ひいては地球全体にまで及ぶと考えられる.わが国においてもロシア極東地域の森林火災の現状を把握することが急務であり,本研究は衛星データを利用してロシア極東地域の森林火災の状況(焼失面積の算出,発生条件など)を調査するものである.
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