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2010 年度 実績報告書

衛星画像および地上分光放射データを用いた熱帯泥炭湿地林の高精度モニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 19710014
研究機関東京農業大学

研究代表者

島田 沢彦  東京農業大学, 地域環境科学部, 准教授 (90349811)

キーワード中央カリマンタン / 熱帯泥炭湿地林 / 多時期衛星画像 / 地下水位変動 / フェノロジー / 分光放射計 / パラモーター
研究概要

近年頻発する森林および泥炭火災により、熱帯泥炭湿地林は、温室効果ガスの吸収源から放出源となっていることが指摘されている。火災頻発の原因は、1995年からインドネシア・中央カリマンタンにおいて開始された大規模で人為的な地下水位低下による表層泥炭の乾燥化が大きいと考えられる。インドネシアにおいて1997年~2006年にわたる森林火災及び泥炭層火災により放出された二酸化炭素量は1.4~4.3Gtであると見積もられている。これは年間化石燃料による排出の19~60%を占める。本研究の一連の成果により、時系列の多時期衛星画像データを用いたフェノロジー解析により、泥炭層厚の推定および異常地下水位低下地の広域予知の可能性を示唆してきた。前者に関しては泥炭層の水文緩衝機能に着目し、水文季節性と泥炭層厚および地上森林フェノロジーとの関係性を明らかにした。後者に関しては、エルニーニョのような異常乾燥時の乾季における地下水位の大幅な低下が植生指数(NDVI)を大きく低下させることを明らかにした。予測泥炭層厚分布結果から中央カリマンタン泥炭湿地林における炭素蓄積量は約1Gt/Mhaであることが算出された。また乾季における植生指数低下量が標準偏差の3倍であれば、標準偏差の2倍の地下水位低下が予期できることを明らかにした。今後はパラモーター搭載の携帯型分光放射計による湿地林表層の反射率から植生指数を算出し、更なる泥炭層内情報の表面情報からの取得に関する研究を推進する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 食と農と資源 環境時代のエコ/テクノロジー 第II部2.1熱帯泥炭地のリモートセンシングを用いたモニタリングと評価(インドネシア)2010

    • 著者名/発表者名
      島田沢彦
    • 総ページ数
      74-81
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2012-07-19  

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