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2009 年度 実績報告書

土地利用変化に伴う温室効果ガス収支の変化を評価するための生物地球化学モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19710034
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

稲冨 素子  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, ポストドクトラル研究員 (90419896)

キーワード地球温暖化 / 炭素循環 / 窒素循環 / 土地利用変化 / 温室効果ガス / 影響評価モデル / 生物地球化学 / 検証
研究概要

前年度からのモデル開発を継続して、陸域生態系の温室効果ガス交換を一通り推定するモデルを完成させ、そのモデルの広域スケールの応用を試みた。つまり、モデルを日本・アジア域、グローバルに展開し、陸上生物圏全体として大気組成との相互作用をモデル解析した。具体的な数値実験として、過去および将来の長期時系列気象データをモデルに入力して陸域ガス交換の季節変動や年々変動のシミュレートを行った。広域的なモデルシミュレーションの検証材料として、大気組成の観測データとの比較を行った。このような研究は主にCO_2に関して行われてきており、本研究においてメタンなどの微量物質についてそれを行うことで独創性のある寄与を行うことができた。グローバルスケールの実験では、全陸域からの温室効果気体収支が推定されることになり、観測でも不確定性が大きいとされるメタンや亜酸化窒素の収支に関するモデル研究からの寄与ができた。これらは炭素、窒素、および生物起源物質のグローバルな生物地球化学的循環を解明する上で非常に有意義な研究になった。まとめとして、拡張された陸域モデルのシミュレーション結果に基づいて、大気一陸域生態系間の相互作用における、CO_2およびそれ以外の微量温室効果ガスの寄与を評価を行った。それは、主にCO_2に注目して行われている現在の観測やモデル研究を補完し、より現実的な生態系から大気へのフィードバック効果の推定につながった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Greenhouse Gas Budget of a Cool-Temperate Deciduous Broad-leaved Forest in Japan Estimated Using a Process-based Model2010

    • 著者名/発表者名
      Inatomi, Motoko
    • 雑誌名

      Ecosystems (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Greenhouse-gas exchange of croplands worldwide : a process-based model simulation2009

    • 著者名/発表者名
      Motoko Inatomi
    • 学会等名
      2009 AGU Fall Meeting
    • 発表場所
      Moscone Center(アメリカ・サンフランシスコ)
    • 年月日
      2009-12-15
  • [学会発表] Terrestrial greenhouse gas budget using a coupled carbon and nitrogen cycles model VISIT : global simulation and site-scale validation2009

    • 著者名/発表者名
      Motoko Inatomi
    • 学会等名
      8th International Carbon Dioxide Conference
    • 発表場所
      Friedrich-Schiller-University(ドイツ・イエナ)
    • 年月日
      2009-09-14
  • [学会発表] ESTIMATION OF CH_4 EMISSION FROM ASIAN REGION BY VISIT MODEL2009

    • 著者名/発表者名
      Motoko Inatomi
    • 学会等名
      2nd iLEAPS Science Conference
    • 発表場所
      Sofitel Melbourne(オーストラリア・メルボルン)
    • 年月日
      2009-08-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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