研究課題
環境問題での行動主体の意思決定において、経済的インセンティブに基づく意思決定と、心理的な要因による意思決定がある。この2の意思決定に着目し、下記の項目について実施した。1.循環型社会システムの経済学的な理論分析社会的ジレンマ状況下でのゲーム論的なアプローチをもとに、完全合理的な意思決定主体からなる経済システムとして単純な意思決定モデルを構築し、均衡状態を明らかにした。2.被験者実験による意思決定分析被験者実験を用いて、個としての行動主体の意思決定を分析した。項目1のモデルに基づいた被験者実験を実施し、経済的インセンティブに目して環境配慮型行が誘発できるかどうか分析を進めた。加えて、心理的な要因に起因する意思決定に関しても分析を進めた。3.循環型社会システムのマルチエージェント・シミュレーションマルチエージェントシステムとして、行動主体間の意思決定の相互作用をモデル化し、上記モデルにおいて、どのような振る舞いが形成されるかシミュレートした。エージェントの行原理としては、強化学習を導入し、シミュレーションの結果と理論や被験者実験の結果と比較し、環境配慮型の行動がどのように創発するかに着目し、分析を進めた。
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Advances in Life Cycle Engineering for Sustainable Manufacturing Businesses
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Developments on Experimental Economics: New Approaches to Solving Real-World Problems
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Proceedings of Third Asian-Pacific Congress on Computational Mechanics in conjunction with Eleventh International Conference on Enhancement and Promotion of Computational Methods in Engineering and Science (APCOM'07-EPMESCXI)
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