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2007 年度 実績報告書

DNA相同組換え修復装置の制御機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 19710051
研究機関京都大学

研究代表者

藤本 浩子  京都大学, 放射線生物研究センター, 研究員 (70397553)

キーワードゲノム / 放射線 / 核酸 / タンパク質 / 細胞
研究概要

電離放射線どによってひきおこされるDNA二本鎖切断(DSB)の修復機構のひとつに相同組換え(HR)がある。HR経路の異常が放射線感受性やゲノム不安定、ひいては高発癌性をもたらすことからHRが遺伝情報の恒常性を保つ重要な経路であると考えられる。放射線感受性を示すヒト遺伝性疾患ナイミーヘン染色体不安定症候群(NBS)の原因遺伝子NBS1でMre11とRad50タンパク質とNMR複合体を形成し、HRに重要な役割を担うHR因子であると考えられるがその機能は未だ明らかではない。そこで本研究はNBS1の機能の解明を目指し、(I)NBS1が作用するHR修復装置の解析。(II)NBS1が作用する新規HR因子の検索と機能解析を目的として行なった。
(I)についてはNbs1ノックアウトマウスより樹立した細胞抽出液を用いたCell-Free systemによるDNA修復を検討した。その結果N6-ethenoadenineとAP-siteの修復については正常細胞と修復率に差が見られなかった。
(II)については「放射線照射によるDSB細胞応答時にNBS1依存的にDNA(クロマチン)結合するタンパク質の検索」を行なった。その結果75KDaほどのタンパク質が確認されたため、タンパク質の同定を行なう。
NBS1は完全に欠失させると細胞が生存できないため、DNA二本鎖切断(DSB)の相同組換え(HR)修復以外にも重要な機能を有していると考えられる。本研究はNBS1が関与するゲノム不安定、高発癌性の分子メカニズムの解明を目指して行なうものである。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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